取り急ぎ。

「哀しいかな魁皇、痛ましいかな魁皇、惜しいかな魁皇」

無茶な引用であるのは承知で。（年上である曹操からの、若死にした郭嘉への言葉）
ただ惜しむ気持ちには変わりないでしょう。

まさしく一つの時代の終わり。


後に詳しく魁皇特集やります。まだ今場所の魁皇の取り組みを、すべて見ていないので。 

ウィンブルドンが終わり早一週間。
今日から名古屋場所初日です。二年振りの通常開催となる名古屋場所。

BS放送が無く、ニコニコ動画の配信もないのが寂しいところですが
とにかく本場所は本場所。

琴奨菊の大関狙い、琴欧州の角番脱出なるか、魁皇の千代の富士超え、十両から五場所連続二桁なるか豪栄道、白鵬の八連覇、など見所満載です。


あと新入幕大道に期待ですね。年は取っていますが左上手を取れば強い。

熱戦を期待しましょう。

 撮りためたビデオをHDDにダビングする作業中、
ふと「平成１６年春場所幕内の全取組」にぶち当たりました。

当場所は優勝こそ全勝の朝青龍ですが、
大関魁皇・千代大海、平幕の朝赤龍が何れも１３勝をあげた相撲史上に残る場所。
上記四人が初日から１１連勝という椿事。

１２日目朝赤龍は魁皇を一瞬で下し、三人が１２連勝のまま。
翌日１３日目朝赤龍－千代大海は、それはそれは形容しがたい程の大相撲になりました。

死んでも廻しを許したくない千代大海と、まわしを取りたい朝赤龍。
両者の好調が真っ向からぶつかり合い、突っ張り合い・押し合いに。
数十秒の攻防の後、両者頭を付け、互いに肩を押さえたまま土俵中央で止まる。
場内大歓声。気を窺い十数呼吸。叩きを見せ崩した後、雪崩込むように千代大海押し出して勝利。

両者組まない中でのこれほどの大相撲。私としては平成相撲史上白眉の一番です。

 取り急ぎ三賞予想。

殊勲　　豪栄道　　（４大関撃破で）

敢闘　　栃ノ心　（文句無し）　　魁聖　　（文句無し）

技能　　鶴竜　　（文句無し）

豪栄道の殊勲は願望で。本来なら殊勲に値しますが、最近の三賞選考は硬直化しているので
優勝力士か横綱を倒さない限り与えないでしょう。この辺り横綱・大関昇進基準にも通ずる。

豪栄道は敢闘か技能でしょう。今日まで１０勝。これでまた三賞無しなんてならなければいいのだが・・・

 場所が開幕しましたが、テレビ中継が無いのはやはり寂しいもの。
「幕内の全取組」があればまだいいのですが、状況は名古屋場所よりも悪い。
朝にさらっと前日の取り組みを見ることもできません。

ただ、goo大相撲・ニコニコ動画での全取組配信は素晴らしい。
殊に、視聴者層が異なっていると思われるニコニコ動画での配信は重要かもしれません。
今まで相撲を見たことの無かった若年層が、ニコニコ動画を入り口にして少しでも相撲のファンになってほしい。
切に思います。